どうも!日本の“セクシャルワーカー” を応援する、もんたろです。
前回の、
【スカウトに関わる必要が無い理由②~メリットとそのカラクリ~】
に引き続き、風俗関係の求人で避けては通れない話題・・と同時になぜか話題にするお店をほとんど見かけないという奇妙な存在、
スカウト
ついてのお話しです。
「スカウトを介する必要が無い理由シリーズ」の最後に、店舗目線のぶっちゃけたお話しと、スカウトという存在のこれからについて、お話しさせて頂きます。
特に、スカウトキャストさんとお店の利益などに関するお話しは、スカウト本人からは絶対に聞けないお話しなので、現在スカウトを利用しているキャストさんなどは是非聞いて頂きたい内容となっております!
主にスカウトに対する注意喚起をしていますが、
本サイトの情報は、風俗業界経験10年以上の私の個人的な見解です。
もしかすると、この世のどこかには良いスカウトさんも存在するのかも知れません。
(違法な時点で良いも悪いもありませんが・・)
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1:本音①スカウト入店キャストさんはお給料が上がりにくい
2:本音②お店がスカウト入店キャストさんに抱く”2大懸念“
3:本音③そして、スカウトのこれから・・
1:本音①スカウト入店キャストさんはお給料が上がりにくい

これは、意外と知られていません。
それもそのはず、スカウトにとっての不都合な事実を女性に話す必要は無いからです。
では、実際に具体的な数字でひも解いてみましょう。
通常、スカウトを通して入店してきたキャストさんのお給料に対して、お店側は10~20%のスカウトバックを支払います。
仮に、お客様の支払い20,000円、キャストさんの報酬60%、スカウトバックが15%だとしましょう。
すると下記のような配分になります。
Ⓐお客様支払い | Ⓑキャストさん報酬 (Ⓐの60%) | Ⓒスカウトバック (Ⓑの15%) |
20,000円 | 12,000円 | 1,800円 |
上記のように、スカウトバックは1,800円となります。(ちなみにお店の利益は、6,200円)
この数字、高い?安い?どう思いますでしょうか。
では、次にスカウト入店キャストさんが頑張って、月に40万円を稼ぐことが出来たとしましょう。
すると、さっきの表はこうなります。
Ⓐお客様支払い | Ⓑキャストさん報酬 (Ⓐの60%) | Ⓒスカウトバック (Ⓑの15%) |
約667,000円 | 400,000円 | 60,000円 |
店舗がスカウトに支払うスカウトバックは60,000円となります。
キャストさんを紹介した・・というだけで、月に60,000円の報酬が入ってくるわけです。
当然、違法な職業ですので税金など払っていません。そのままスカウトの収入になるわけです。
一回紹介すると、あとは女性が働いてさえいれば、不労所得に近い形でそれが毎月入ってくるのです。
これが、スカウトがあらゆる手を使って女性を仲介しようとする理由ですね。
さらに、店舗の運営には下記のように様々な経費がかかります。
・広告費
・固定費(家賃など)
・人件費
・その他ランニングコスト(水道光熱費、備品、消耗品など‥)
つまり、スカウト入店キャストさんは、通常入店キャストさんに比べ、利益率が圧倒的に悪いのです。
それでも仕方がないお店が、スカウトさんを活用しています。
「キャストさんが居なくて売り上げがゼロになるくらいなら、スカウトに紹介してもらうか・・。」
といった程度のテンションなのです。
また、本来であれば、キャストさんが頑張って結果を出してくれると報酬額は上がります。
しかし、スカウト入店キャストさんがいくら頑張っていても、
報酬額を上げてしまうと、自動的にスカウトバックも上がってしまうので、報酬額を上げにくいのです!
少なくとも、私なら通常入店のキャストさんを優遇します。
その理由は、次のことからも言えます。
2:本音②お店がスカウト入店キャストさんに抱く”2大懸念“

スカウト入店キャストさんを採用するさい、お店は多かれ少なかれある警戒心を抱きます。
一つは、
スカウトとそのキャストさんが、男女の関係にある可能性。
今まで、スカウトを利用したことがあるキャストさんからお話しを伺うと、
男性のスカウトが肉体関係を迫ってくる。という話しは数多く聞かれます。
その手法は様々で、
・入店が決まったお祝いと称しカラオケに誘われ、やたらと身体を触って来られた。
・「稼げるようにプレイの講習をしてあげる。」とホテルへ連れ込まれそうになった。
・退勤後、スカウトが「送るよ」と迎えに来て、そのまま自宅に上がり込まれそうになった。
と、言い出せばキリがありません。
風俗という職業上、何かあっても他人に相談し難いという女性の立場に付け込んで、自身の性欲を満たそうというスカウトも、残念ながら少なくないのです。
中には高圧的な態度の者もいるようなので、畳みかけるような強引さに、抵抗することを怖がる女性もいることでしょう。
しかし、スカウトをキャストさんの関係性を気にするかしないかは、お店のスタンスによって変わって来ます。
「接客さえきちんとしてくれれば、スカウトとキャストの関係性は気にならない。」
という方針のお店もあると思います。
個人的には、お客様から高いご料金を頂いて紹介するキャストさんがスカウトと男女の関係性にある・・というのはプロとして理解出来ません。
金銭の授受が発生しているので、”キャストさんのプライベート”とも言えないと考えます。
そして、それに付随して二つ目に懸念されるのが、
基本スカウトの管理下にあるので、コミュニケーションが取りにくい。
という点です。
通常、一つのお店で働いていると色々なことがあります。
嬉しいこと、いやなこと、気になっていること・・色んな出来事や課題をお店と一緒に取り組んで、少しずつ関係性を築いて行くのです。
しかし、スカウト入店キャストさんに対しては、お店側は「全てにおいてまず、スカウトに報告するのだろう。」というフィルターがかかります。
そうなると、かける声一つにしても、常に背後にスカウトの影がチラつくので、言葉を選ぶことになってしまいます。お互いに距離感を縮めることが困難なのです。
また、スカウト都合で簡単に退店する・・というイメージもあります。
どうしてもスカウトを利用する場合は、自分の意思をしっかり持って、お仕事に関係の無い要求にははっきりとNO!と言える気持ちが大事です!
3:本音③そして、スカウトのこれから・・

スカウトの女性獲得手段も、路上のキャッチからSNS上でのDM主体へと、時代に合わせて少しずつ変化しています。
では、令和という新しい時代に、スカウトたちはどのような存在になっていくのでしょうか。
個人的には、条例や法律の厳罰化が進み、自然と淘汰されると思っています。
2021年の6月、スカウトに女性を紹介したとして無職の女(23)が組織犯罪処罰法違反(犯罪収益収受)容疑で逮捕されました。
スカウト自体の違法性は周知の事実ですが、スカウトから得た紹介料が犯罪収益と認定されたのは初めてのことでした。
世界は明らかに健全化の方向へ進み、グレーゾーンは白と黒に分けられていくでしょう。
スカウトだけではありません。我々お店側にもその流れは来ています。
2023年に来るインボイス制度しかり、脱税の常連とされている風俗業界も変化を余儀なく問われることになるはずです。
2020年に突如世界を襲ったコロナ渦において様々な給付金の対象外になったことで、社会での風俗業界の立ち位置は、ある意味明確になりました。
しかし、法律面や税制面において健全化が進むことは、一般社会で風俗業界が認められるチャンスだと思うのです。
そして、他人事ではなくその当事者になるために、私は違法性のあるスカウトの利用には明確にNOを突きつけたいと思っています。
いつか来る、業界の明るい未来を信じて。
業界健全化の流れは個人的には大歓迎!
そして、このお話しは、風俗業界に携わる女性だけではなく、今現在スカウトに携わっている若い方たちにも聞いて頂きたいと、余計なお世話ながら思っているのです。